2人の先生から回答があります。
■回答1 小児科医 堀内 勁先生
お産が終わって、1ヶ月ほどたったと思いますが、お乳を出す力はまだ発展途上です。
赤ちゃんが欲しがるたびに授乳すると、それに応じて、お乳の出は増えたり、逆に出過ぎにならないように調節されていき、2ヶ月頃にちょうど良くなります。
お母さんは初めてのことの連続で、理性や理屈で割り切れないため、戸惑うことも多く、自信を持てないのも当然です。
赤ちゃんは哺乳瓶で飲むときのように一気に飲むだけでなく、私たちがお茶を楽しむように飲んだり、飲みながら眠ったり、離そうとすると、慌ててまた飲んだりするでしょう。
赤ちゃんが自分のお乳を飲む様子を楽しめるようになると、母乳育児は成功ということになります。
■回答2 助産師 宮下 美代子先生
赤ちゃんが泣く声に気持ちが落ち着かなくなり、母乳が足りないと思うのであれば、無理をせず少しずつ人工乳を足しながらいってもOKです。
ママが安心するとその安心感が赤ちゃんにもつながり落ち着いてきます。
補足する量を多くしすぎず、バランスよく足していくことも軌道に乗せていくコツになります。
ミルクを増やしたり減らしたり細かく調整し過ぎると、ママはその都度一喜一憂することにもなるでしょう。
自然にミルク量や補足回数が減ってくるようになるまで、あせらずおおらかな気持ちで待ってみましょう。
情報提供:ピジョン にっこり授乳期研究会