原則として、お母さんの体調がすぐれない時でも、お母さんが赤ちゃんに授乳する余力があるのなら、母乳をあげても良いでしょう。
お母さんが服用する薬の殆どは、母乳中に出ることは事実です。
しかし、極めて微量のことが多く、母乳を与えてはいけないものは余りありません。しかも、慢性の病気のための薬ではなく、急性の病気(かぜ、下痢、頭痛、発熱)などに使うものは同じものを、赤ちゃんが同じ状態になったときに、使っています。
したがって、殆どの市販薬は服用できます。
医師によって処方された薬を服用していて、心配がある場合ものは、担当の医師に相談してください。
また、お母さんが風邪をひいたときには、赤ちゃんにもうつることが多いのですが、お母さんが治っていく過程でできる抗体は、早い段階で母乳中に沢山出ますので、むしろ授乳した方が子どもの症状が軽くなることもあります。
回答:小児科医 堀内 勁先生
情報提供:ピジョン にっこり授乳期研究会