赤ちゃんは乳首をくわえたままの状態で、口を閉じずに1秒に1回に近いペースでおっぱいを飲み込んでいます。この間に2〜3秒に1回のペースで呼吸もしています。
また哺乳中の赤ちゃんの胃と食道の間では、頻回の逆流も起こっています。
赤ちゃんの哺乳は、小さな口の中の空間で、「飲む」「呼吸する」「逆流する」といった現象が目まぐるしく起こる動作であり、健康な赤ちゃんでも、普通に哺乳しているだけで、吐き戻したり、鼻がなったり、むせたりします。また飲み過ぎたときは吐き戻して調節します。赤ちゃんたちにとって、吐き戻しは正常な活動の一つとも言えます。
元気で成長が順調な赤ちゃんの吐き戻しに危険はありません。
首がすわる時期から離乳食が始まる時期には自然と吐き戻しは少なくなります。
回答:小児科医 林 良寛先生
情報提供:ピジョン にっこり授乳期研究会