外来でもこの質問はよくいただきますが、入浴の可否に関する明確な基準はありません。
療養の基本は「安静」「栄養」「清潔」です。
どれも維持できていることがのぞましいのですが、病気の時にはまず安静が第一に大切と考えています。
入浴は清潔の維持には大切ですが、体力的な負荷もあり、安静の妨げになる可能性があります。
わかりやすい目安としては、赤ちゃんの発熱は37.5℃以上と考え、それを超えている場合には「安静を優先させる」という意味で入浴を控え、清拭することをお勧めしています。
また、体温が37.5℃未満であっても、見た目に元気がなく、食欲がないと判断できる時も安静と栄養の維持の観点から入浴よりも清拭が望ましいと考えます。
そこに明確な目安はないため、いつものお子さんの様子を一番知っているお母さん・お父さんが、いつもと比較して元気はどうかな?という目で、判断してあげて下さい。
回答:小児科医 林 良寛先生
情報提供:ピジョン にっこり授乳期研究会