この時期の母乳での過体重は一次的なもので、肥満にはつながらないことがわかっています。
人工栄養では1回に赤ちゃんが飲む量を決めるのは養育者です。
母乳栄養では、赤ちゃんにお乳を差し出す (授乳する)のはお母さんですが、どう飲む (哺乳する)のかを決めるのは赤ちゃんです。
授乳と哺乳のバランスがとれるようになるまで2ヵ月かかります。
その間は母乳の出がゆっくりと増えていく人もいますし、急激に沢山出るようになる方もいます。
実際に授乳していると、赤ちゃんはごくごくと飲んだり、チョボ、チョボ飲みをしたり、離そうとするとまた食らいついたりします。
大人が食事以外にも食べることを楽しむのと同じです。
母乳の出と子どもの1日に飲む量のバランスはそうした授乳・哺乳の多彩なやり取りで2ヵ月頃までに安定してきます。欲しそうなサインを見つけたら何回でも授乳しましょう。
回答:小児科医 堀内 勁先生
情報提供:ピジョン にっこり授乳期研究会