(二人の先生からの回答です)
■回答1:臨床心理士 橋本 洋子先生
「お母さんなのだから」とがんばらず、「これでいい。何とかやってるよ」と、自分で自分を認めてあげましょう。
そして、赤ちゃんがお母さんに甘えるように、お母さん自身もまわりの人たちに甘えることが大切です。
また、地域の子育て支援センターなどにも、妊娠中から足を運んでみると、出産後に支えてくれる人の顔も見え、心強いですよ。
お父さんは、子育てを手伝うのではなく、子育ての大変さ、つらさ、そして楽しさを、お母さんと一緒に経験し、共有できるといいですね。それが何よりの支えです。
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■回答2:助産師で大学准教授 市川 香織先生
コロナの影響で妊産婦さんには様々な我慢が強いられていますよね。
払しょくしきれない不安を抱え、産後うつになってしまうのではないかと思うのも無理ないと思います。
こんな時だからこそ、一番身近なパートナーとの絆を深め、お互いの健康状態を気遣いあいましょう。
心と体の健康は、人間の基本的欲求である「食べること」「眠ること」に現れます。
産後うつに傾くと、食欲が変わり、うまく眠れず疲れが取れず、笑顔もなくなってきます。
お互い、いつもどおり食べられているか、眠れているか、笑顔があるかを気にしてあげて。
どれか一つでも気になったら「休め」のサイン。家事育児から開放し、気分転換ができる時間を作ってあげましょう。
自分のための時間を持つことで自分を取り戻すことができます。
情報提供:ピジョン にっこり授乳期研究会