妊娠中の女性が飲酒をすると、胎児が低出生体重、小頭症や顔面の奇形、精神遅滞・多動症などの神経障害を持つ可能性があります。
アルコールやアルコールが代謝された物質は胎盤を通過することができ、胎児に影響を起こしてこれらの症状を引き起こします。これを胎児性アルコール症候群と言います。
そして最近は特に、多動症との関連が注目されています。
また、飲酒は母体へも悪影響があり、妊娠高血圧症候群に関連するという報告や常位胎盤早期剥離のリスク因子とする報告があります。
若い女性の飲酒率は現在増加傾向にありますが、少量の飲酒であっても胎児に影響する可能性があります。
妊娠中の女性は完全にお酒を止める必要があります。
回答:産婦人科医 笠井 靖代先生
情報提供:ピジョン にっこり授乳期研究会