二人の先生からの回答があります。
回答1:臨床心理士 橋本 洋子先生
ホルモンによるのも確かです。
でも、なぜそのようにホルモンの変化があるのでしょうか。
赤ちゃんの命を守り、育てるために、感受性を高める必要があるからです。出産前と違うと思うのは当然です。
情緒不安定と感じるかもしれませんが、それが母親になっていくということなのです。新たな自分になるための変化の時と考えるといいかもしれません。
赤ちゃんの成長と共に、お母さん自身も変化・成長し、新しい地平がみえてくるでしょう。
また、そんな変化の時には、パートナーや周囲の人々にも理解してもらって、支えてもらいましょう。
ただし、落ち込みが強く、楽しいと思える瞬間を持てない場合は、産科や小児科、子育て支援の窓口などに相談してくださいね。
回答2 回答:元育児雑誌編集・ここみて 棒田明子
妊娠中から産後3カ月くらいまでは、多かれ少なかれ、情緒不安定になる人が多いです。
ホルモンバランスの変化もありますが、親になることへの不安、負担、育児の不安、負担、生活の変化、社会と分断されてしまったような孤独感など、原因はいろいろあると言われています。
身体が回復し、赤ちゃんとの暮らしに慣れてくると、少しずつ落ち着いてきますが、これには個人差もかなりあります。
今ある不安や負担について、話したり、相談できる人はいらっしゃいますか。
夫、ご両親、ご友人、行政の保健師さんなど、話しやすい方に、ぜひ今のご自身の気持ちを話してみてください。話すのが苦手でしたら、自分の気持ちを書いてみるのもおすすめです。
話したり、書いたりすることで、自分の悩みや負担が見えて、少し楽になることもあります。
負担になっているものが家事など明確な場合は、家事ヘルパーなどを使ってみるのもいいでしょう。
情報提供:ピジョン にっこり授乳期研究会